12条点検(建築基準法第12条 定期報告) 外壁調査のお手伝い

赤外線による外壁調査を【地上と上空の二刀流!!】

弊社ではFLIR T860【地上】とMAVIC 2 ENTERPRISE ADVANCED(ドローン)【上空】の赤外線カメラを所有しており、現場によって最も適した機器を使用します。

 

・ご希望により地上打診調査も行います。

赤外線外壁診断報告書

※調査から報告書まで責任をもって行います。

建築基準法に基づく定期報告制度が変更になり、外壁タイルなどの全面打診等による浮きの調査が赤外線カメラによる赤外線調査へ

令和4年1月18日付けで平成20年国土交通省告示第282号を一部改正し、打診以外の調査方法として、無人航空機による赤外線調査であって、テストハンマーによる打診と同等以上の精度を有するものを明確化しました。

告示改正の概要

出典:国土交通省「建築:定期報告制度における外壁のタイル等の調査について」

赤外線外壁診断について

「赤外線外壁診断」は、建築物の外壁や断熱材の劣化や熱損失を評価するための非破壊検査技術の一つです。この技術では、赤外線カメラを使用して建物の外部から放射される赤外線を検出し、その情報を解析することで潜在的な問題を特定します。

具体的には、建物の外部から撮影された赤外線画像を解析することで、異常な熱の放射や熱の逃げが発見されます。例えば、外壁や屋根の断熱材の不備、隙間、湿気の浸透による劣化、絶縁不良などが可視化されます。これにより、効率的な修復や改善策を見つけることができます。

赤外線外壁診断は非侵襲的であり、建物の内部に直接アクセスすることなく問題を診断できるため、建物の保守や改善のプロセスでよく利用されています。建物のエネルギー効率向上や保守管理において、赤外線外壁診断は有用なツールとなっています。

メリット
  1. 非破壊的な診断:
    • メリット: 建物の内部に侵入することなく、外部から問題を診断できます。これにより、構造的な損傷や被害を引き起こす心配がありません。
    • 例: 壁や屋根の裏側の状態を知るために、壁を開ける必要がない。
  2. 異常な熱を可視化:
    • メリット: 赤外線カメラが異常な熱を可視化することで、絶縁の問題や劣化した断熱材などを容易に検出できます。
    • 例: 断熱材の不足や劣化によって生じる熱の逃げを視覚的に確認できる。
  3. 早期発見と予防:
    • メリット: 問題を早期に発見して修復することができ、大規模な損害を未然に防ぐことができます。
    • 例: 漏水箇所や断熱材の劣化が初期段階で判明し、修理が容易になる。
  4. エネルギー効率向上:
    • メリット: 外壁や断熱材の問題を解決することで、建物のエネルギー効率が向上し、エネルギーコストを削減できます。
    • 例: 断熱性向上により、暖房や冷房のエネルギー使用量が減少する。
デメリット
  1. 外部環境の影響:
    • デメリット: 天候や環境条件が診断の正確性に影響を与える可能性があります。
    • 例: 雨や雪が降っていると、赤外線の放射が影響を受ける可能性がある。
  2. 表面温度の影響:
    • デメリット: 表面の温度が均一でないと、正確な診断が難しくなることがあります。
    • 例: 太陽光の影響や建物の部分的な遮蔽が影響を与える。
  3. 深部の問題の検出が難しい:
    • デメリット: 赤外線外壁診断は表面からの放射を検出するため、深部にある問題を正確に検出するのが難しいことがあります。
    • 例: 壁の内部に隠れた構造的な問題がある場合、それを検出するのが難しい。
  4. 専門家の必要性:
    • デメリット: 正確な診断とその結果に基づく適切な対策のためには、訓練を受けた専門家が必要です。
    • 例: 赤外線画像の解釈や診断結果の分析が専門的なスキルを要する。
総合

赤外線外壁診断は効果的な診断手法であり、特にエネルギー効率の向上や早期発見といった面で多くのメリットがあります。ただし、環境条件や表面の状態による影響を考慮する必要があり、専門的な知識が求められる点も留意すべきです。

弊社では、赤外線建物診断技能師の資格を取得し、定期的な講習・勉強会を行っております。